March 08, 2010

タイムスリップ【AUDIOベオコード5000】




カセットデッキBEOCORD 5000が登場以来、CDプレーヤー、チューナーの出番が激減している今日この頃。

特にチューナーは聴きたい番組がほとんどなく...流れる音楽は好みに合わず...DJさんのお喋りはBGMにならず...売り出し中の若手アーティスト?アイドル?の番組は聴くに堪えず...ああオイラも歳食ったなぁ...と、BEOCORD 5000登場との相乗効果もあって、TU-50電源投入の機会がすっかりなくなっております。いと虚し。

加えて先週から音楽を聴けるのは深夜の数時間のみに激減。手元にある懐メロ・カセットテープから毎日1〜2本ピックアップして順繰り楽しむ程度。

そんな中、タイトル未記入のカセットを1本「これなんだっけ?」と何気なくかけてみたら、ひっくり返りました。なんと行方不明と思っていたスペイン旅行の音が入ったカセットでした。「これだったのか〜〜!」嬉しくってそのまま再生続行。スピーカーの奥から聴こえる懐かしの音達と共に、懐かしの風景が脳内に!...の期待とは裏腹に

「はて...この音なんだっけ?」「これってどこの音だ?」「聴いた(録音した)憶えないんですけど...」

とかとか、もうコテンパンにほとんどの記憶が消えてしまっていて、愕然としましたよ(汗) ....旅行から12年の歳月...トリ頭のワタクシには長すぎたのですね...とほほ。

それでもいくつかハッキリと場面を思い出す音もあって、懐かしさもひとしお。とりわけ衝撃的?だったのは、録音したことすら完全に忘れていた国際電話の通話音。

ポロロロ....ポロロロ...カチッ...「もしもし○○です。ただいま出掛けておりま...」

驚きのあまり仕事していた手が...だけでなく呼吸が止まり...いや息を呑みました。これって12年前の奥さんの留守電の声。うわ〜〜っ!と鳥肌たちつつ当時にタイムスリップ。国際電話をしたときの事だけでなく、その他諸々の記憶が一気にドーン!と溢れ出すこの感じにすごくドキドキして、何度か巻き戻して聞き返してしまいましたよ。いやぁまいった。

...この時小さな子どもがいたりして、その声が入っていたら、感激のあまりオシッコちびっちゃうかも...。

で、これをきっかけに、さっき聴いたとき思い出せなかった他の場面の記憶が突然蘇ってきたりしてね。記憶って消えたと思っても、実は脳味噌の何処かに眠っているんだよなぁ。なんて思ったりもしました。

他にも同行者と待ち合わせした時の声にも感激。懐かしいなぁ。一番記憶に残っていた教会での音楽リハーサルの様子はやっぱり素敵だったし、あとは大道芸やストリートミュージシャンの演奏や、バルセロナ一の市場(名前忘れた)でいつも演奏しているおじさんの音楽とか...。このおじさん、数曲ごとに場所を移動しながら市場の中をグルグル演奏して歩くんです。当時でもういいお歳だったけど、今も元気に演奏しているといいなぁ...。

鉄道の車内アナウンスや雑踏の音など具体音だけでなく「音楽」がたくさん入っていました。香港の音記録に比べると、さすがヨーロッパ?日常の中に、スピーカーから流れるのでなく、実際に演奏してされている音楽がたくさんある。これって素晴らしいことと思います。

音質は相当悪いので、人に聴かせられるようなモノではありませんが、旅行した当人としてはあまり気になりません。とにかく大事な大事な宝物が出てきてくれてBEOCORD 5000落札してよかったな♪