April 22, 2012

夢心地【naim audio nac22/nap120のこと その3】


これまでのところ、散々な成り行きですが、せっかく手に入れた憧れのnac22/nap120です。長く安心して使いたい...とりあえずアンプの状態を知りたい気分満点...オーディオ機器修理業者をまとめたリンク集を見つけて、専門業者さんのサイトをあれこれチェックしました。

この過程で、そもそもnaim audio本社が過去の製品に関わらずメンテナンスを行うサービス体制を持っていることを知りました。元々シンプルな回路構成が幸いしてか、経験者さんのブログを拝見ると、コストもそう高くはなさそうです。...こういう文化?って素晴らしいと思いました。さすが英国。かなり感激。

...だがしかし、英国往復の輸送費や、何より英語でのやり取りを考えると、ワタクシにはどうにも荷が重い、と言うか無理(汗) 結局、日本の信用できそうなオーディオ修理業者さんにお願いすることに決定。

...これを書いていた昨日、元日本代理店だったパシフィック オーディオでも240V仕様含めメンテナンスを受けていることがわかりました(2012.4月現在)。いつまで継続されるかわかりませんが、とても感心しましたよ。ここ

ちなみにnac22/nap120は1976年頃の製品=齢36歳と、かなりのご高齢。まぁ、うちにあるのは高齢の機器ばかりなんですが、その中でもこのアンプセットは最高齢か。どこかしらヘタっていて当然かもしれません。

まずはメールにて業者さんにコンタクトを取り、事情説明。とりあえず状態のチェックとお掃除を依頼することになり、発送。数日後連絡が来まして...その結果は惨憺たるモノで...要フルOH状態だとか。そしてフルOHの見積もりは購入価格を大きくオーバー(汗)

とりわけパワーアンプnap120は危篤状態であり、このままでは絶対使わないでください、ですって(汗) コンデンサーがパンク?して泡を吹いている証拠画像なんかも送られて来て、うーん、どうする?どうする? 結果、1号にETC付けるつもりだった予算をこちらに投入することに...何度もゴメン1号よ...。

結局全てのコンデンサーが交換されたのかな?メンテ終了後の内部や交換したパーツの画像など先に送っていただき、また戻ってきたアンプに同封された明細書の内容を拝見し、掛かった金額に納得。作業内容は...

・ブロックケミコン 3個交換
・電解コンデンサー 28個交換
・チューブラコンデンサー 5個交換
・バイアス調整VR 2個交換
・スピーカー端子 4個交換
・内外のクリーニング
・ネジ山の潰れたネジ交換
・各部電気再調整/動作テスト等

小さいアンプですが、ずいぶんな数に及んでおります。...naim本社のメンテでもこれだけ交換されていたとしたら、ちょっとワタクシには払えない金額になっていたかも...。でも、とにかくもうお金が掛かりませんように〜〜...(祈)...今日の日記、掛かった金額がついつい頭をよぎり...テンション低いです(汗)

...今回お世話になった業者さん...お一人でやられているようです...は、気さくな方で、良い味出してる職人さんって印象。やり取りもとても気持ちよくできました。お手数をおかけしました、ありがとうございました。


とりあえず内部のチェックを終えた時の画像
PhonoボードはMC用みたいです(標準はMM用のはず)


泡を吹いているコンデンサー(汗)


交換された劣化パーツ群

何はともあれ治療の終わったアンプと再会。すっかりサッパリキレイになったnac22/nap120の姿にニヤリとしつつ早速接続。そして音出し。最初は修理前とあまり変わらない?感じでしたが、音出しを続けるうちに、なんだか良くなってきましたよ♪...その後もちょっと目覚めが遅い印象は変わらず。

音の遠さはあまり変わらないけど、そこで鳴っている場の雰囲気/空気感は明らかに鮮度アップして、ベールが取れたと言うか、霧が晴れたと言うか...独特のリアル感を醸し出してくれています。かなり満足、気持ちいい...ああ夢心地。

加えて、なにしろ電気的に安心して使えるということが、これほどまでに精神衛生上すこぶる好ましいことだったとは!と実感している次第。これからもよろしくね!nac22/nap120くん。

めでたしめでたし。

だけど、つづく