January 17, 2009

セルモーターメンテ しげしげ号編【4DNセルモーターメンテ】

関西のSRVオーナー、しげしげさんからセルモーターメンテ(スターティングモーター)の情報が届きました。...ありがたや〜!

また、セルメンテの発端となった小林さんからは、ご自分のブラシの状況を、つい先日意表をついた年賀状で!連絡いただきました。小林さんサスガです!(笑)

セルモーターメンテに関する記事は
1号http://renaissa.blog03.linkclub.jp/index.php?blogid=4852&archive=2009-1-6
2号http://renaissa.blog03.linkclub.jp/index.php?blogid=4852&archive=2009-1-10

ですので、合わせてご覧になってみてください。



それでは、まずはしげしげさんのメールの内容を箇条書きにして...

・SRV250Sで走行12,647km(メーターケーブルが切れたことのあるので
 実際のところ13,000kmくらいでしょうか)と言う比較的低走行距離な個体。

・スターティングモーターのブラシの磨耗具合の測定:(アナログ)ノギスで測定
 ハンダ付け側(−)は9.8mm(中央の凹部分は9.3mm←こちらは上手く測れてるか微妙です)
 ねじ止め側(+)は限りなく10mmに近かったです(中央の凹部分は9.5mmと言ったところ)。

・画像のように、底部はすごくすすけてましたのでエアダスターで綺麗にしました。


しげしげ号のセル本体底部を拡大
なるほど距離の割に?すすけていますね

と言うことで、しげしげさんもクリーニングのみで作業完了。メンテの結果は...

「我がSRVはあまり始動性が良くなく、フル充電のバッテリーでも冬季はチョークが不可欠です。今回のメンテ(洗浄)後「キュル!ボーン!」とまではいきませんでしたが、何とか一発始動OKって感じでした。セルスイッチを押してからの反応が良くなったと言うのかスムーズに回るようになった感じです。(ブログにいただいたコメントです) 」

しげしげ号のケース...走行13.000kmの低走行距離車においてもクリーニングのみでそれなりの結果が出たようです。

またセルモーター本体の組み立て時のワンポイントアドバイスとして...

「作業で気づいた点を1つ上げさせてもらいます。 モーターを組み立てるとき、蓋を上からかぶせるのではなく、蓋を裏返して組み付ける方がいいみたいです。 裏返した蓋に、外側の円盤の形をした溝があるので、それに円盤を組み込んでから、軸を通す感じです。 画像がないので、上手く説明できずに申し訳ありませんが、作業すると分かっていただけるかとは… 」

この方法が間違いないですね。

さらに!名称についても指摘いただきました。

「モーター部分の名称ですが、会社の電気担当の者に聞くと、ひろしまさんが“アマチュアコイル?”とされてる部分が、コンミュテータ(整流子)らしいです。」

念のため検索確認するとご指摘通り「アマチュアコイル?」とワタクシが恐る恐る使っていた名称は、正しくは「コンミュテータ」でした。1号編、2号編ともに修正しました。しげしげさんホント感謝です。

続いて小林さんからの年賀状による追加情報を...

小林号は走行6万kmの初期銀ルネッサ。これのブラシ...6mmに摩耗していたのはネジ止め側(+)で、わずか2mmほど?までに極端に摩耗していたのはハンダ付け側(−)。その摩耗もずいぶん斜めに偏摩耗していたそうで、皆さんにはこのような偏りはありますでしょうか?とありました。

他にも情報ありましたら気軽にコメントやメールをください。

しげしげさん、小林さん、情報をありがとうございました!

January 10, 2009

2号 セルモーター点検【4DNセルモーターメンテ】

今日は2号のセルモーター(SMではスターティングモーター)を点検してみました。

先日1号のブラシ交換をしたばかりとあって、2号は自分なりに手際よく展開。1号のセルモーターメンテ記事はhttp://renaissa.blog03.linkclub.jp/index.php?blogid=4852&archive=2009-1-6

追記:↑記事のセルモーター取り外し手順でなくともOKとのコメントをSRVオーナーのcamelさんからいただきました。

「私の場合のEgからの分離方法ですが 固定用二本ビスを外した後、引き抜いてから +端子を外しました。ちと狭いのですが つながったままでも、外してづらせますので 小型+をお持ちで無い方は試してみると良いかもしれません」

とのことです。こっちのほうがラクチンですね。camelさん情報をありがとうございました!


セルを分解


コイル

2号の走行距離は現在約27,000km。ブラシの幅(長さ)は9mmと9.5mmでまぁ新品同様。スプリングのヘタリは新品と約1mm縮んだ1号のものとの丁度中間ぐらいでした。これも十分OKでしょう。

しかしブラシの納まる底部内のカーボンダスト量が意外に多く、底部内全体が煤けた感じ。底部とコンミュテータ共にクリーニングしておきました。


底部はこんな感じ
画像では見えにくいですがけっこう煤けています


コンミュテータ部を拡大
小林号は黒い筋に見える隙間がカーボンダストで埋まっていたそうです

次なるクリーニングポイントは、錆び付いていたセル側と配線側の端子。それぞれワイヤブラシでキレイにし、車体に組み付け。仕上げにシリコングリスを端子に塗布しておきました。

ではさっそく始動性チェック...もともと2号の始動性は今一つで、時折チョークを併用する必要もあったりします...この原因はキャブか負圧ポンプあたりかな?と勝手に想像しているものの、今日のセルメンテでこれがどうなるか?

イグニッションキーをONにし、まずはチョークを使わずセルボタンをON!と「キュル!ボーン!」とこれまた、明らかに以前の始動とは違いが出ました。特にセルの回り出す瞬間の音に力強さがハッキリ聞き取れます。1号のようにセルボタンを押した瞬間「どん!」って程では無いけれど、2号の癖?の若干の掛かりにくさをセルのパワーでねじ伏せて爆発を導き出し始動させている、というような感じを受けました。

今回はパーツ交換無し、各部のクリーニングを行ったのみ。それでも効果があるとなると、小林さんが指摘したようにコンミュテータあたりのクリーニングと、ひょっとして端子部分のクリーニングの二つがセルの元気回復に効いたのかも。何せセルはとりわけ電気パワーが必要な部分ですからちょっとした電気抵抗にも敏感なのか?...と妄想してみたり。

ところで9万キロ走った1号のブラシが1.5mmの摩耗で、2万7千の2号が1mmと0.5mmの摩耗。6万キロの小林号が4mmと7.5mmの摩耗...どんな要素が関係してこんなに違いが出るのでしょう?ちょっと不思議な感じです。

走行:27,140km

January 06, 2009

1号 セルモーターブラシ交換【4DNセルモーターメンテ】

4DN全国ミーティング最高齢参加者である小林さんから、昨年11月にセルモーターのブラシ交換についてアドバイスと、そしてパーツまでいただいておりました。


送られてきたブラシセット...スプリングやネジ等一式入っています
手元にあるパーツリストのブラシセットパーツNoは50M-81801-M0になっていました
部品の統廃合化で画像のNoに変わったのかもしれません
うちはMacなのでヤマハのネットパーツ検索サービスが使えません
ネットではNoは変わっているのかな?

時間が取れた(やる気が起きた)ので1号のセルをチェックすることにしました。その前に小林さんのトラブル例を...

セルモータートラブルの原因

小林さんの初期型ルネッサは現在走行約6万キロ。少し前に始動しにくい症状が頻発したそうでした。その症状は...

・セルの回り始めが力無い
・始動に少し時間がかかる

と、いかにもバッテリー弱りが原因と思われる症状。しかし、バッテリーが元気でも症状が出る事があり、他の原因を探したところ、セルモーター自体のトラブルであると判明。...小林さんの専門は電気系だったかな?...

さっそくブラシを新品交換し内部のクリーニングをしたところ、ウソのように始動性がアップ(回復)。...セルボタンを押した瞬間に「ドン!」と軽々始動するようになったそうです。

一方、ワタクシの1号は走行9万キロ。ならばブラシが減っている可能性大だから早めに対策しておきましょう!(汗)と、小林さんからパーツとお手紙が届いたのでありました。

果たして1号のブラシの状態やいかに?...ちなみに1号は9万キロの間、セルモーターはノーメンテでした。どきどきどき...。

では作業開始...

セルモーターの取り外し

まずは、クランクケースの前にあるセルモーターの取り外し。サービスマニュアル(以下“SM”)にはとても簡単そうにありますが、小林さんからの注意点と実作業時に気付いた点を織り交ぜつつ...

手順としては
1、セルに繋がっている配線を外す
2、セルを固定している2本のボルトを外す
3、セル本体を外す(引き抜く)

まず1。
配線端子を止めているプラスネジが小林号は錆び付いて固着し、かつ通常のドライバーではシリンダーが邪魔をしてネジにアクセスできないので、小林さんはバイスプライヤーでネジ頭をガッチリ掴んで回したそうです。


1号の端子部分


錆びていなければ短いドライバーでクルクルと
短いドライバーでなくともプライヤー等で回してもいいでしょう

幸い1号は錆等の固着はなく、そして短いドライバーの手持ちもあり、難なく外せました。しかし、2号は見事にサビサビ固着。これは各車ラバーキャップを開けて見てのお楽しみ?ですね...。もちろん2号の錆ボルトにはたっぷりと潤滑スプレーを吹き付けておきました。...これで緩むかなぁ...自信無し。


2号のサビサビ端子...
軒下保管とは言え2年ほど放置されていたのが原因か?

追記:昨日潤滑スプレーを吹いておいた2号の固着端子に、先ほど挑んできました。結果、やはり短いドライバーのみでは歯が立たず、バイスプライヤーを使うとあっけなくネジは緩んでくれて、あとは短いドライバーでOKでした。ただしスペースの関係上大きめのバイスプライヤーは無理かも。大きいバイスの場合は前シリンダーのエキパイを外すか緩めて回すかするとネジにアクセスできそう。またネジを回すだけなら短いドライバーが無くてもラジオペンチ等で代用OKと思います。

次に2。
SMを見ると後シリンダーからのエキパイが外してありますが、エキパイ有り状態でも脱着できました。エキパイを残したままですとセルを固定しているボルトは長めのL型六角レンチで上のボルトはOK。下は短い方で緩めてから、残りは指でどうにかなりました。

そして3。
外す前に配線の取り回しを憶えておきましょう。セルの上下固定ステーの上側ステーの後を配線が通るようになっています。で、セル本体を手前に引き抜くように引っ張りながら取り外し。抜くときにやや抵抗がありますが、ゆっくり引き抜けばOK。エキパイがあっても大丈夫でした。

セルモーターの分解とブラシ交換

続いてセルモーターの分解です。分解方法はSMにはありませんし、小林さんからのアドバイスも特にありませんでしたからトライ&エラー。の結果をワタクシになりにやや詳しく...


ここでは便宜上3つそれぞれの部位をこんな風に名付けました
ちなみにパーツリストを見ると蓋と筒状ボディは一体になっていました
例えばSRVとルネッサではセルモーターに変更があったのかもしれませんね

・蓋にある2つの8mmボルトを2〜3cm緩めます。
 蓋にボルトを残したまま蓋を外します(抜きます)。
 ボルトは長いのでボルトだけ抜かないほうがいいようです。

・蓋の裏側(内側)に2枚の薄い円形プレートがあるので、抜いたときに
 無くさないよう&付いていた順番を忘れないよう注意です。
 上になる方のプレートには回り止めの突起が2つありました。
 パーツリストの図では突起は無し。ここも変更あったのか?

・蓋が取れたら筒状ボディを外します(抜きます)。
 ...筒状ボディは底部に軽く、はまっているだけです。
 これでコイル全体がお出まし。
 蓋や筒状ボディには細いOリングが付いていますから
 これを傷つけないよう丁寧に脱着作業を行ってください。

・底部からコイルを抜くと2つのブラシが顔を出します。
 ブラシの1つはネジ止め固定(+)で、1つはハンダ付け固定(−)。
 1号のブラシは2つもとSMにある使用限度内でしたので、
 ボルト止めのほうだけ新品交換し、ハンダ付け側交換は先送りにしました。


コイルと底部
底部からは筒状ボディ挿入時のガイドになる「つの」が生えています

・SMにあるブラシの使用限度はブラシの厚さ3.5mmです。
 新品は10mm。1号は8.5mmでしたからまだまだOK。
 小林さんの6万キロルネは片側6mm、
 もう片方はなんとたったの2mmほどに摩耗していたそうです。

・ブラシの摩耗限度やコイルの通電チェックに関して
 SMでは「7-10、7-11」に情報が載っています。

・次に気になったのはブラシを押しているスプリング長でした。
 新品よりも1号のは1mm近く縮んでいました。
 ブラシを押す力が減っているかも?
 セル性能に影響あるか不明ですが、ブラシセットには
 スプリングも同封されているので2つとも交換しました。


左が新品で右が1号のブラシとスプリング

・ブラシを付けるセル底部はカーボンダストで汚れていたので、
 ついでにパーツクリーナーで一吹きしておきました。
 コイルのブラシが接触する部分(コンミュテータ)もお掃除。
 こことブラシの接触面は通電部分ですから油分は除去しておきます。

・小林さんの場合はこのコンミュテータの隙間に
 カーボンダストが堆積しかなり汚れていたそう。
 カーボンダストはブラシが減ったカスなのでしょう。
 このようにコンミュテータの隙間にカーボンダストが
 堆積したことで通電不良を招いたかもしれないことも
 トラブル原因の一つではないか?とも仰っていました。

・ということで、セルモーターを分解してブラシ残量がOKでも
 上記部分の掃除はしたほうがいいようです。

セルモーターの組み直しと組み付け

・あとはセルの組み立てです。
 スプリングとブラシをラジオペンチ等で組み付けておいて
 ブラシを広げつつコイルを底部に差し込みます。

・この時コイルシャフトの先(底部に刺さる部分)には、
 ちょっぴりグリスアップするといい、と小林さんのアドバイス。
 グリスはウレアグリスかモリブデンがいいそうです。

・次にセル底部からは筒状ボディをはめ込むガイドになる「つの」が出ているので
 それに合わせて筒状ボディを底部にはめ込みます。
 
・そして蓋の裏に2枚のプレートを付けておいて蓋をはめ、
 蓋のボルト2本を締めてセルモーターの組み立て完了。

・セルをクランクケースに組み付けるときは配線の取り回しに注意して、
 ギヤ部分をそっと差し込みます。

・あとはセルの固定ボルト2本を締めて、配線を固定して完了。

・配線端子には錆防止のため、シリコングリスを塗布すると
 後々安心できると思います。



ワタクシは組み付け時、プレート2枚の入れ忘れに気付き再分解&再脱着や、セルモーターの陰に溜まったFタイヤが巻き上げた汚れを掃除したり...行きつ戻りつしつつ40〜50分の作業でしょうか。

ヒマ見てハンダ付け側のブラシも交換する予定です。が、いつになるか?(笑)

と言うことで、うちの1号は幸いブラシに問題は起こっていませんでしたが、作業完了し試しに始動...セルボタンを押した瞬間に「ドン!」でした。すぐに止めて、再びセルボタンを、の刹那「ドン!」です。

1号に最後に乗ったのが去年12/22。ここ数年で冬季に2週間空けて、これほど勢いよく始動した記憶はありません。もちろんバッテリーは替えていませんし、他点火系にはノータッチ。なのに大げさでなく驚くほどの勢いでの始動です。ああ驚いた(笑)

バッテリーが元気なのに始動に若干のもたつきがあったり、セルのリレーやスイッチ部が無問題の場合。また際だった症状がなくてもバッテリーが弱りやすい今の時期にセル側でも余計な負荷がかかっていると思うと...。

加えて4DNは...SRV初期型なら17年、ルネ後期型でも10年選手ですから、特に距離を伸ばしている4DNは、何かの機会にセルモーターのチェックを自分で、またはバイク屋にお願いするのもいいかもしれません。...以上、心配を煽るような内容に取れたらすいません。あくまで転ばぬ先の杖と言うことでご理解下さい。

4DNでいつまでもどこまでも。

とか言っちゃって(汗)

小林さんはネット環境がありませんが...貴重な情報をどうもありがとうございました!

走行:38,716km (+52,000km)



...とりあえず上記手順で今のところ問題は起きていませんが、間違い等ありましたら遠慮なくご指摘ください。