September 01, 2009

MISSION 700LEは人気者だった?/AA誌の761レビューその1【ミッション700LEのこと1】



右がMISSION 700 LE

昨日ミュージカルフィデリティMC-2のことを書いたり、検索したり...ついでに実家のお気に入りSP、MISSION 700 LE(Leading Edge)を検索していたら、以前見なかったページがヒットして、内容を読んで驚いた。→こことかここ

なんでも700LEは1980年あたりにヨーロッパのベストセラーだったとか、日本のある音楽関係者の方が絶賛していたとか...えええ〜!そんな話聞いてないよ!?と驚くと同時に、そういった話をオーディオ誌で目にしなかったのは...当時はステレオサウンド誌ばかり見て、他のオーディオ誌にはほとんど目を通していなかったからかも...。

そして、最近古本で手に入れた季刊オーディオアクセサリー誌(AA誌)の中に700LEの後継機であるミッション761のレビューを偶然見つけて、その評価にまた驚いていたところだった...「先代の700LEはかなりの評判をとった名スピーカーだった...」ですって。...地元では人気者だった?...超マイナーなんて書いてごめん、700くん。

で、例のごとく去年ヤフーオークションにてイギリス製の安いスピーカーを探していたときに、予算内でたまたま購入できた(1ペア7000〜8000円だったかな?)700LEの、こんな思いもよらぬ評判を知ると、実家で700LEを気に入っていた自分の耳って「けっこうまんざらでもなかった?」な〜んて、ちょっと舞い上がったりして...いや、それは幻想だから...(汗)

さてさて...以下、AA誌1990年 SUMMER 57号のミッション761のレビュー...

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AA TEST ROOM '90 注目の新製品
MISSION 761 ¥22,000(1本)

細かなニュアンスを良く伝え
カラーリングも少ない
セッティング、使いこなしで
本領を発揮
    松原通仁

ミッション700LEが大幅グレードアップ。
価格を超えた実力とデザインも大きな魅力と言える


 先代の700LEはかなりの評判をとった名スピーカーだったと憶える。
国産並みの低価格で本格的な音を再生していた。本機はその後継機。
カオのデザインが少し変わったほか、スピーカーユニットを改良したとある。
ユニットの改良は主に、高耐入力化、高能率化が行われている。
耐入力は105dB。一般的なW表示でないため他との比較がしづらいが、
おおよそ60W耐入力クラスであるはずだ。しかし、高能率化に関して
先代モデルとの比較では、確か先代の方が1〜2dB能率が高かったように思う。
それとも聴感上の能率が上がったのだろうか。
とにかく数値的には能率が下がった。

 さて、本機の大きな特徴のひとつに写真で見られる通り、ウーファーと
トゥイーターの位置関係が通常のそれと逆になっている点が挙げられる。
この点について制作側は「これによってユニット間の位相差特性を改善し、
定位感を高める」といっている。一見、家庭用ブックシェルフタイプの
本機だが、海外ではレコーディングスタジオの小型モニターとしての
使用例も多いそうだ。位相特性や定位感うんぬんも、そういった背景が
あるからのことだろう。あるいは逆に定位感が優れていたからこそ、
モニタースピーカーに採用されたのかもしれない。

 それで音出しの結果なのだが、宣伝コピーにある「定位感の良さ」は
見事に実証されているようだ。変に広がることもなく、コンパクトに
まとまってしまうこともなく、自然に音場を再生し、かつ奥行きの
表現もうまい。フルオーケストラの広がり、細やかなニュアンスも
よく伝わってくる。小型スピーカーにありがちなカラーリングも
少ない。バイオリンの胴は肥大せず、いい感じだ。

 もっと細かく聴き込んでみる。音の立ち上がりは速く、シャープな
印象ではあるが、エッジが立っているといった感じとは異なる。
切れるが繊細である。このことは高域だけに限らず全体としていえる
ことだ。いわゆるモニター調の音ともいえるが、国産のそれとも違う。
表現的に近いのは「見通しが良い」だろう。聴き疲れが少ないのも
特徴のひとつに上げておこう。

 と、ここまではとてもグレードの高い音を聴かせてくれるのだが、
本機のクセを発見してしまった。それはセッティングがことのほか
シビアであるということ。ちょっと気を許すとバランスが崩れてしまう。
特に低域は不安定になりやすい。今回はローボード上においてのチェック
だったため、それが影響したようだ。専用スタンドが別に用意されており、
これも含めての音色作りである。購入後のセッティング時はこの辺を
考慮しないと、ただ置いただけでは本機の良さは伝わらないだろう。
それだけ使いこなしが楽しみなスピーカーでもあるわけだ。

 とにかくこの価格でこの音は驚く。モニター的な音であって、
そのうえ音楽性も決して低くない。しかも色気も兼ね備えている
スピーカーは珍しい。

●形式→2ウェイ密閉型●周波数特性→60Hz〜20kHz±3dB
●インピーダンス→6Ω●出力音圧レベル→87dB/W/m
●最大入力→105dB●クロスオーバー周波数→4.2kHz
●使用ユニット→175mmコーン型ウーファー、19mmドーム型ツゥイーター
●外形寸法→210W×380H×220Dmm●重量→12kg●色→ブラック

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700LEも1本2万ぐらいだったみたい。海外製品とは思えない安さ。