February 06, 2008

NHT Super Zeroのレビューを見つけた!【NHT SuperZeroのこと】


QUAD ESL63無きあとのオーディオシステム復活は、まずは妹の置いていったオーディオテクニカの外見BOSEの101みたいなコンパクトSPで始まった(グリルの中には3wayが収まっている、実に日本らしい?製品)。が、101的使い方じゃなくてSPに向き合って聴くにはなんだか物足りない...。せっかくのオーディオ復活上向き気分が、なんだか失速しそう...これはまずいです。ここで失速させちゃうとまた長い冬が訪れる予感、恐怖。さぁどうする?

この時予算は1万円。...自分は貯金ができない体質。今ある手元の金額でなんとかしちゃいたい体質...なので1万円で少しでも素敵な音が出そうなSPが欲しい。ヤフーオークションでコツコツ探していた時に巡り会ったのが、現在愛用しているアメリカのSPメーカーNHTのSuper Zeroだった。ちょうどオーディオブランク時に発売されていたらしいこのSP。メーカー名すら知らなかった。

さて入札するか?しないのか?参考になるインプレは無いか?とあれこれ検索してもピンとくるものが無い。サラウンド用SPみたいな使われ方がメイン?上位機種ならポツポツ。でも特に特徴のない音のような感じ?比較的マイナーな存在だったようだ。輸入元はすでにない、またか(笑) でも見た目とてもシンプルで自分好み。出品者さんの

「定在波も少なくクリヤーな音質ですが、高低音が良く出ますオーディオ向きと思われます!密閉型なので音質はクリヤーで音像のぶれが少く素晴らしいスピーカーです!目の前からスピカーの存在が消え立体音像が立ち上がり低音のがぶりもなく中高音が試聴者に向かってきます!」

なんてコメントを信じて落札(11000円ぐらいだったかな?)。届いた荷物を開封すると「とても良いSPなので大切に使ってください」みたいなメモがあって感激したな。

以来約8ヶ月あれこれセッティング(もどき)を楽しみつつ使っています。実際のところ物足りなさは感じるけど、頑張って音を出してくれている気がするし、そもそもそれはSPの性能なのか?システム全体の問題なのか?ルームアコースティックの問題なのか?自分のレベルではハッキリしない。物足りなさをSPのせいにするのは簡単だけど、自分の使いこなしを棚に上げて、それじゃあんまりだろう?って思うし、使ううちにすっかり愛着も沸いてきたし、さらにはオーディオ復活の記念碑的SPとしても長くつき合って行きたいなって思っているのでありました。

...なかなかレビューの文章が始まりません...。

で、昨日届いたステレオサウンド誌(以下SS誌)のバックナンバー...これもヤフーオークションで1冊250円...。好きだった評論家、朝沼予史宏さん存命中のSS誌、NO.134 2000 SPRING...特集記事は個人的に全く興味のない「マルチチャンネル」だったけど、まいっか...単に安かったので落札。ところが開けてビックリ。この特集の中にNHT Super Zeroの2ch試聴記がひょっこりあった!何という巡り合わせ。その朝沼氏と録音エンジニアの赤川氏が交わした内容は...

「音がきれいで、ベルベットトーンというか、非常になめらか。情報量を削ぎ落としたような音じゃないんだけど、同時に嫌な音は出さないぞという、ムーディに上質に音楽を聴かせる音づくり。」

「この価格帯(ペア49,800円)のスピーカーが、こういう音色を出すというのは、すごく勇気があるというか、その気力に驚きますね。素晴らしいと思います。」

「ステレオイメージもかなり良いでしょう?」「きれいです。」

「ドンドン聴きすすんでいくと、全体的に録音のうまくいっているソースはものすごくよく鳴らすんですね。」

「特に、立ち上がりがすごくきれいなので、音に神秘性がありますね。」

「とにかく、まともに聴ける、オーディオファイル向けの音作りをした超小型スピーカーと言えるんじゃないでしょうか。」


絶賛、ですか?ですよね?オーナーのワタクシ、うれしさのあまりハレルヤ〜をBGMに天にも昇りそうな夢心地。いや、記事中には問題点もいくつか指摘されているんですけどね、もうね、ぜんぜん見えません、そんなのね...。ああ、オレって自分の都合のいいように雑誌の記事を鵜呑みにしちゃうんだよね、でも幸せ。

でもですね、次のページを開くとですね、ALR/JORDANのEntry Sってさらに小型のSPが登場しまして、その記事の冒頭いきなりですよ

「ここへ来て、急にランクがひとつグーンと上がった感じですね。」

んじゃなんですか?宅の子はジョーダンさんちのエントリーエスちゃんよりグーンとランクが下の子なんですね、そうなんですね、さっきはあんなに褒めてくれていたのに、えーいいですとも...とか、どうなっちゃってんの?とか、脳に激震走りオレ奈落。そんな動揺振動のヒダの隙間からポロッと出てきた感情は

「Entry S 欲しいなぁ」

ホント自分が嫌になります...(汗)



その後の調査によりますと(仕事しろよ...)、Entry Sは当時の傑作超小型SPとして人気を馳せ、なんと未だにEntry Siとマイナーチェンジしつつ販売されている定番中の定番銘器。なるほど、と言うことはSuper Zeroくんのランクが下過ぎたんではなくてEntry Sちゃんが素晴らしすぎたと言うこと、なんだろうな...とか、さざ波立つ心のヒダを落ち着かせ、さらにその後の調査で、もう一つのさざ波「Entry S欲しい」感情は、中古市場価格3万円超...で買えないじゃん。心のヒダは「諦め」という充填剤であっけなく埋め固められてしまったのでした。これにて一件落着。

...何を書いているのやら...。