September 04, 2011

ステレオサウンド誌レビュー その1【AURA VA40・VA80SEのこと3】


Stereo Sound誌のバックナンバーをあさっていたら見つけましたよ、VA-80SEのレビュー。季刊ステレオサウンドNO.111 1994 SUMMER 号の「注目の新製品を聴く/TEST REPORT'94」のモノクロ1ページです。

...輸入元の広告ページ等ではVA-80SEとVAと80の間に「-」が入るのですが、SS誌では何故か「-」抜きの表記になっています。と言うことで原文をそのまま...





●オーラデザイン
VA80SE
¥99,000

●出力:45W+45W(8Ω)
●入力感度/インピーダンス:240mV/50kΩ
●寸法:W430×H62×D310mm
●問い合わせ先:(株)ユキム

質感を細やかに鳴らし分け、響きを伸びやかに表現
各部を大幅にグレードアップしたVA50の後継機が安価になって登場。保護回路を初めて装備
傅 信幸...「ふう のぶゆき」と読みます

 あまり高価でなく、シンプルで、音楽と聴き手との隔たりをなくすようなコンポーネントシステムの組合せに、オーラデザインのアンプやCDプレーヤーが組み込まれて展示されていることが、イギリスのオーディオ専門店では数多い。そしてまたゲオルグ(ジョージ)・ジェンセンの家庭用品や文房具、フィリップ・スタルクの家庭用品など、グッドデザイン製品の数々を集めた洒落たお店の一角に、ソリッド(B&W)のスピーカーやオーラデザインの製品が展示されているのも、ヨーロッパでは散見される。

 このふたつの販売方法から、オーラデザインの製品のマーケットにおけるポジショニングが読者の皆さんによく理解していただけよう。

 そのオーラデザインから新しいアンプが届いた。本機は、これまで三年間に渡って生産された、VA50の後継機となる。残念ながらフォノ入力は省略されたが、VA50より安価になった。

 電源投入時にスピーカーからボコッというノイズが出ない。保護回路が今回初めて付けられたからだ。内部を見ると、基盤のレイアウト、出力段素子(VA50と共通するMOS-FET)周辺の部品構成、ボリュゥム部品、スピーカー端子など、明らかにVA50から改良されており、造りがしっかりしてきた。本機の型番の最後にあるSEは、スペシャル・エディションの頭文字であるそうだ。

 同時比較ではないが、VA50の中域寄りのカチッしたエネルギーのある鳴り方に対して、このVA80SEは音の質感を細やかに鳴らし分ける、エネルギー感よりも響きの伸びの表現におもきをおいた音、と聴けた。大型ウーファーを駆動させるとさすがに制動がゆるくなったが、良質の小〜中型スピーカーを選べば、すっきりとして伸びやかな音の表現が味わえる。



VA-80SEをネット検索していたら当時のチラシを見つけました。ココココ 



傅さんの書くものは、この短い文中にもあるように製品のデータや音質にとどまらず、その時代背景や地域性、そして最も重要な部分(とワタクシは考えます)、制作者の人間像を、時にユーモラスに、時に辛辣に、時に哀愁を込めて、etc...浮き彫りにしながらお話しが進んでゆく場合が多いのです。数多くいるオーディオ評論家の中でも、この点で際だって面白い存在のお一人です。

しかし、近年のSS誌面では、重鎮評論家さん達が次々に世を去って、気が付けば?傅さんが重鎮的ポジションになってしまいました。傅さんの一ファンとしては、以前のように重鎮さんの合間を縫うように、軽快で楽しくヒューマンな?評論をたくさん書いてほしいなぁ...と思っているのでした。...な〜んか昔は良かったみたいな話しですが...(汗)


September 03, 2011

比較...【AURA VA40・VA80SEのこと2】


今週末も母子は不在...外は大雨...本業は昨晩終わらせた...さて...。

朝食後FM放送を聞きながら、ふと...VA-40が意外に発熱していることを思い出しました。狭いラックの中にチューナーのTU-50と重ねているため、熱がこもっている感じ。設置条件が異なりますがVA-80SEより熱くなっているような。このままでは寿命が縮む?それはイヤ!...と言うことで、放熱させるためラック内のプチ引っ越しを決め...のついでにVA-40とVA-80SEの比較...音質じゃなくて見た目...の比較をしてみました。

初めて両者を並べてみると思っていた以上に違いがあって...と言うかデザインの基本コンセプト以外別物!でビックリ。そしてそれを発見するのが楽しかった。...こう言うのってSRV250とSRV250S、そしてルネッサを比べて楽しかったのと一緒かも♪なんて。




左:VA-80SE 右:VA-40
VA-80SE単独では十分薄くて低いアンプですが、並べるとゴム足の高さとフロントパネル処理でVA-40よりずいぶん腰高?に見えます。逆にVA-80SEと並べるとVA-40の低さが際だちます。両者の佇まい感が想像以上に違って見えたことに驚かされました。また、VA-80SEの天板には放熱スリットがあるのに対しVA-40は無し。VA-40は窮屈目のラックに入れるとけっこう熱くなります。これが心配になって今回ラック内機器の入れ替えを行いました。ちなみにスリットのせいなのか、トップパネルの厚みが薄いのか、VA-80SEは上面を軽く叩いても「ジャーン」と共振音が出ます。音質への影響はワタクシには分かりませんけど。


上:VA-40 下:VA-80SE
大きな違いは「Aura」ロゴの扱いと(画像ではわかりませんが...)、ボリューム/セレクターつまみ間のテープモニタースイッチの有無。このスイッチが無いのはVA-40のみで次作のVA-50以降全ての機種にモニタースイッチが装備されます。VA-40はテープモニターはできないもののテープの入出力端子は装備されています。今回初めて気付いたのはボリューム/セレクターつまみの間隔が違うことでした。テープモニタースイッチが付いた分、間隔が広がったように思われます。...ちなみにこのVA-40のトップパネル/天板は画像で分かるとおり若干歪んでいます。何か重い物を落としたか乗せておいたかしたのでしょう。これが格安で入手できた理由かも。


上:VA-40 下:VA-80SE
寄って見ます。「VOLUME」文字位置が逆。VA-80SEはセレクターの各ポジション文字にガイドとなる細い線が入っています。書体や書体の大きさは両者同じに見えました。パネルの仕上げ処理はVA-40がスチールにクロームメッキ?VA-80SEがステンレス板の鏡面仕上げ?と異なっています。...撮影時、パンツ姿のワタクシが映り込まないよう難儀しましたよ(笑)...いずれにしろ両者とてもデリケート。VA-40はよぉ〜く見ると極小さな点々が出ている部分あり。一方VA-80SEは錆のツブツブが出ない代わりに擦り傷が付きやすいようです。新品購入以来、傷を付けるのがいやで、なるべく掃除しないようにしてきました(汗) おかげで?若干の擦り傷がある程度。ですが両者、年式の割りにはそれなりかな?と。VA-80SEデビューは1994年で、VA-40は1989年。


上:VA-40 下:VA-80SE
「Aura」ロゴの位置と大きさ、処理の違い。VA-40の「Aura」は印刷で、そして字間を空けることで、小さな文字にも関わらず、広いパネル面積に対し絶妙にバランスを取っているように思います。一方VA-80SEは、サンドブラストでしょうか?そんな感じの処理で大きく「Aura」と。この処理はVA-40の次作、VA-50が(2度目?の)マイナーチェンジをした際に登場し、以後作に引き継がれます(FMチューナーTU-50除く)。個人的に最も残念な部分。

...FMチューナーTU-50はVA-40と同様のパネル仕様のみと思っていたらVA-80と同じ仕様のTU-50があったようです。ココ このタイプが実際に流通していたのか?カタログのみのモデルだったのか?


上:VA-40 下:VA-80SE
フロントパネルの違い。上のVA-40は厚めの金属板(スチール?)で、上辺は切り落とし処理。VA-80SEは薄いステンレス板を「コ」の字型に曲げる処理。VA-40のフロントパネル下側は画像では途中で終わっているように見えますが、実は?アンダーパネル、そしてリアパネルにまで全面クロームメッキを施した一体成形になっています。この処理は次作のVA-50初期までで、VA-50マイナーチェンジ以降はVA-80SEタイプとなってしまいます。生産性向上と伴うコストダウンが目的なのでしょうか?薄くなった板材でVA-40的処理を行うとそれは貧相になりますから、上辺を切り落としでなく、少し折り曲げることで厚みに見せ掛け、見栄えの維持を図ったように感じられますが、実際はどうなのでしょうか。それと、ボリューム/セレクターつまみの奥行きも異なっていることに初めて気付きました。VA-40が若干薄い。

...個人的にはVA-40のエッジの効いたパネル処理と放熱スリット無しのトップパネルの潔さ、そして最少「Aura」ロゴへの最大配慮に大いに心惹かれるのでした。...パッと見ほとんど同じ次作VA-50ですが、フロントパネルにはテープモニタースイッチが追加され、トップパネルには放熱スリットが入ったことで、機器としての完成度は上がったけれど、存在感?は若干ぬるくなっちゃったみたい?なんて勝手な印象(汗) さて...続き...


左:VA-80SE 右:VA-40
両者ひっくり返してお腹を拝見。上記のように右のVA-40はアンダーパネルも引き続きピカピカ。現物を入手して驚いた点のひとつです。こうなっているのは雑誌では見たこと無いし(ネット上にはあるのかな?)、設置したら見えないのに...だけど、このアンプを手にしたオーナーさんだけが、このことを知って思わずニンマリしてしまう、ちょっとしたプレゼントなのかも...なんてかなりのコジツケ(汗)


上:VA-40 下:VA-80SE
そしてリアパネルもVA-40はピカピカ。フロント、アンダー、リアと厚い1枚板を「└┘」型にして使っているのでした。VA-40のスピーカー端子はバナナプラグ専用で、VA-80SEは大型のスピーカー端子を採用。もちろんバナナプラグも可。...ちなみにVA-80SEの「SE」はVAシリーズの人気が高かった?日本向けに、ボリュームやスピーカー端子、RCA端子のグレードアップをした「スペシャル・エディション」という意味なんだそうです。


VA-40
できるならラックの中に押し込まないでチェストかなんかの上に置て使いたい、そう思わせる美しいアンプなのでした。...で、ウチのVA-40はどうなのよ?...って、いや、あの、その...ああ、かわいそう...ごめんよ、ごめんよ...(汗)

と、VA-40と主観比較されて、佇まい的にダメ出しされまくりのVA-80SEですが、長年連れ添った思い入れもあって、これはこれで大好きなのです。今回こうして外観を比較してみて、佇まいはともかく、かえって手放すのが惜しくなってしまいました。


August 29, 2011

憧れの...【AURA VA40・VA80SEのこと1】




数ある憧れのオーディオ機器の一つ。Aura Design VA-40。がやって来て数ヶ月。以来ほぼ毎日火を入れ音楽を楽しんでいます。...これもまた長らくオークションのチェックを続け、納得(妥協)できる状態のモノをようやく予算内で落札できました。...VA-40自体なかなか出物がないんですよね...ありがたや。

英国Aura Design/オーラデザイン、1989年のデビュー作であるプリメインアンプVA-40。好評をもって迎えられたのでしょう、その後も同様のスタイルを引き継ぎつつ、パーツのクオリティアップ&パワーアップしつつ、いくつもの後継機/上級機が登場します。

が、ワタクシ的には雑誌の写真で見る限りにおいて、佇まいの美しさの点でVA-40を越える後継機が登場しなかったように思っていました。さて現物はどうかしらん?期待に添うモノでありましょうか?ドキドキワクワク...。

実際に手元にやってきたVA-40は、期待/予想以上に素晴らしい佇まい。現物を目の当たりにして、小さな「Aura」のロゴにシビレ、パネルの処理とクロームメッキの質感にトキメキ、テープモニターのスイッチすらないシンプルさにウットリ...アレコレとっても感激しましたよ。...Phono入力があるもの嬉しかった。

梱包を開け、テーブルの上に置いて見とれることしばし。そして、自室に運び込み長きに渡って活躍してくれたVA-80SEと入れ替えて、同じくAuraのFM専用チューナーTU-50...これの佇まいもVA-40と同じなのです...と組合せ、初期Auraを満喫中。

それまで使っていたVA-80SE...ワタクシワンオーナーです...とVA-40。音がVA-80SE圧勝だと悔しいし、比べてハッキリわからないのもそれはそれで悔しいので、直接聴き比べをしていません。...なんとなくですがVA-80SEのほうが空気感みたいのが優れている感じ。...でも、見た目重視なのです(汗)