October 23, 2007

今回のオーディオ弄り【０７ＡＵＤＩＯその他】


前回バナナ端子導入時、元々繋いであったスピーカーケーブルを残したまま聴いていた。元々のケーブルとバナナ端子のケーブルは約1mほど長さが違う。けどそのまま。2種類の長短ケーブルでアンプとスピーカーが繋がっているのだ。聞こえてくる音はちょっと響きが増したようで気に入って聴いていた。しかしオーディオ的にはSPケーブルは短い方がいいらしい。とは知っていても2種のケーブル接続は反則なのかは、そう言えば知らないな。長さの違うケーブルを使うなんて冒涜かも？ましてや種類の違うケーブルを使うなんて...なんだかドキドキしたので、今回はバナナ端子のないケーブルを外してケーブル1本にして聴き始めた。うーん、でもなんだか寂しい。気のせいのような、そうじゃないような？

新しいCDPの音がこういう音なのかも？試しにレコードを聴いてみるが、あらあら、こちらもイマイチ生彩がない。寝不足＋風邪気味で体調不完全だから、そのせいかも？バイクのライディングもそうだけど、音の聞こえ方も体調でけっこう違う。バイクも、オーディオ機器も、変化はないのに、人間側の体調で違ったものに感じてしまうのだ。今回はこれかな？？よくわからない。

ちなみにオーディオのある部屋はかなりデッド。建て売り住宅和室6畳間に大量の本やらなにやら積み上がっているので、ほとんど響きがない部屋。試しに両耳の後にそれぞれ両手をあてがってダンボの耳みたいにして聴いてみる。うわ、すごい響き、反響音増大。響くのは嫌いじゃないけど程がある。定位感がすごく弱まる。耳にあてる手の角度を変えたり耳から迫り出している部分の面積を変えてみたり。かなり変化があって面白い。ふと、人それぞれの耳の形で聞こえている音ってずいぶん違うのでは？なんて思ってしまった。んが、とにかく聴いているのは自分のなので、自分の耳(脳)に気持ちが良い音を考えよう。

そうだ、今回はいろいろ試してみよう。と、ボーカルものを聴いていた時、プリアンプに「mono」スイッチがあることを発見。20年後の発見(大汗)。早速ステレオからモノラルに切り替えてみる。わ、すごい。ステレオの時はボーカルの存在感が粒子っぽく？やや透けていた、のに、モノラルにしたら粒子間がちゃんと埋まったような存在感が出た。かなりオーバーだけど、肉感的。へー、これはこれで気持ちいい。けど、ボーカル含め全ての楽器がセンターに集まって惑星直列みたいなっちゃった。スイッチをステレオに戻すとわっと音が左右に広がって、ドラムが斜め左後方、ベースは右奥、なんてスピーカーの後方がステージに一変する。...もっとも自分がよく聴いているジャンルはスタジオミキシングばかりのロック系がメインだから、ちゃんと楽器が定位することは希なんだけど。矛盾。

スピーカーの位置を見直す。うちの場合基本的に「スピーカー後方のスペース＝サウンドステージスペース」なので、なるべく大きなスペースが欲しい、ということで今回限界位置までスピーカーを前に出した。高さ20数cm、幅14〜5cmの小さな密閉式スピーカーでは、それでなくても低域の存在感が薄いのに、壁から離すと益々低域が？これ、ちゃんと試してないからよくわからないんだけど、ステージスペース優先なので、低域には目をつぶる、耳を塞ぐ？

次はスピーカーの振り角度？リスニングポイントに向けてスピーカーを内側に振る。左右スピーカーの延長線の交差する点で聴くとセンターの密度が増してボーカルはいいけど、この時の音場感が好きじゃない。スピーカーから楽器の音が直接聞こえて嫌な場面が増える。左右スピーカー延長線の交差点がリスニングポイントのやや後、頭の少し後方で交差する角度が自分には最も音場感が感じられ、そしてスピーカーからの音離れが進む。聴いていて、頭一個分前後するだけで、聞こえてくるステージイメージがガラッと変わるのが面白い。耳のいい人なんかは数ミリスピーカーを動かしただけで聴こえかたが違ってくるそうだ。自分にはこれはないけど、例えば、バイクで走り込んでゆくとサスの伸び側減衰を1クリックの違いがわかったりする場合もあるから、そう言うのと同じなのかも、とか思う。

スピーカーの高さ。通常高域を担当するツイーターの位置を耳の高さに合わせると思った。うちの場合も耳の位置、またはそれよりちょっと下ぐらいが丁度いい感じ。

音量。これがすごくシビア。音場感や定位感を尊重すると、スピーカー後方のスペースがステージサイズになるから、そのスペース内に演奏者達が正しいスケール、縮小率で存在するような音量になる。やや遠目の席からステージを見ているような感じ＝音量は大きくない。でももう少し音的にリアリティが欲しい(もちろん自分なりの、だけど)。各楽器、パートの存在感をより身近に感じようと音量を上げる。すると音量が上がった分、楽器が自分に近くなって縮小率が大きくなって、しかし、スピーカー後方のスペースは物理的に広がらないから、狭い空間に原寸大に近いような楽器群が窮屈に演奏することになる。あー、難儀な趣味だわい。その時の気分でこのへんのバランスを取りながらボリューム調整を行う。ミリ単位以下のボリューム調整。

とかとか、雑誌読みながら、思いついたときにちょこちょこ弄った2日間だった。持参したCD、The Bill Evans TrioのMoon Beemsを聴いたとき...この作品は1962年録音のニューヨークライブ(ジャズは門外漢だけどこれだけ持ってる)...わー！ドラムが左スピーカーの真後ろにいる！ってのがわかって驚いた。これほど音場感が詰まった作品とは知らなかった。ステレオってほんと不思議。スピーカーの前に音が出ているのに、音はスピーカーの真後ろから確かに聴こえてくるんだから。脳内で合成されているのかな？変わって右側にいるベースはほとんど聴こえてこない。低音出てないんだろうなぁ...。でもってセンターのピアノ...リアリティ無いなぁ(笑)　でも曲が好き。

結局1本にしたスピーカーケーブルは長さの違う2本に戻して、あとはウエルテンパードの針圧調整を見直して、他はもう弄らずに、音楽を聴くことに集中した。大好きなDurutti Columunの3rdでは、シンバルの高さが出て驚いた。今まで気づかなかっただけかもしれないけど、おお、とうとう楽器の高さが出てきた？気のせい？でもうれしかった。

音。全体的にクリア感、鮮度が少ないと言うか、全体に霞んでいる感じ。サ行がきつい？低域ありません。実在感希薄。無い物ねだりなのか？経済的にシステムの変更はできないから、今使っているスピーカーでどれぐらいできるのか？それを楽しんで行こうと今回改めて思った(諦めた)。



今後の課題。
・しっかりしたスピーカースタンドを導入したい。
　もっと確実に設置できればもう少し改善される気がする。
・ケーブル類の整理。混沌しすぎ。
・いずれ各機器のアースとかちゃんとしたい。勉強しなくちゃ。

Posted by renaissa at 22:29:46 | from category: AUDIO その他2007 | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
Comments

ナ:

CD壊れて無くてよかったですね。
前にお勧めしたやつは買わなくて良かったかも・・
半導体物は安くなってまして、最高級機にしか装備されていなかったような物が使われてますが、機械的な物は最悪ですよ。トレーとか作動音とか・・昔使っていたパイオニアのCDPに比べたらもう・・プラモみたいです

右スピーカーの後ろにもカーテンをもって来た方がいいのでは・・部屋全体にかければもっと良いんですけど（笑）
　それとスタンドにしている黒いやつはちょっと不安定そうですね、下が畳みならさらに音が振動として逃げるかと←？
もっと広く重いものを畳の上に敷くとか・・
そうそう雑誌を積み上げてその上にスピーカーを置いてみるのも面白いですね〜
　それと録音の古いCDは結構スカスカな音の物が多いです。
　メールの方は遅くてすみません・・
(October 24, 2007 00:40:17)

ながの:

ひろしまさんは、スピーカースタンドを自作すると見ました(罠)。
ノウハウ蓄積に興味津々です。
低音が鳴る/鳴らない、ヴォーカルが出る/ひっこむ
などなど・・・。
(October 24, 2007 09:46:06)

ひぃ〜:

>20年後の発見(大汗)

昨夜、酒吹き出しちゃうほど大笑い！

mono再生派stereo再生派いろいろ意見があるのですが、どちらにも与しない変態ひぃ〜は近いうちに見解をまとめたいと思います。

と云っても科学的定量的なものではないので悪しからず。。。

因みにケーブルはどうなっているのでしょうか？
もしや左右が違う状態ということなのでしょうか？？？

ケーブルは左右同条件が絶対条件です。長さは必ずしも短ければいいという分けでもありません。送り出しアンプの種類・駆動力／ケーブルの種類／スピーカーの種類。この組み合わせでいろいろ考えられます。
が、
石アンプ+最近の低能率ユニットの組み合わせはノウハウ無いのでスミマセン。。。
(October 24, 2007 11:25:49)

renaissa:

ナさん
ホント動作してくれて良かったですよぉ...。そっかぁ機械的な部分はそんなでしたか...もう少し頑張って欲しいですね。カーテン...なるほど！同じ生地があるか次回、妹に聞いてみよう。使用中の黒いスタンドは重量ブロックに余っていた自動車用のシャシーブラックを吹き付けたものです。それに高さ調整用に木製ブロック(一応オーディオ用)を乗せて、スピーカー、です。確かに不安定でして、さらにご指摘通り畳の上ですから振動も...。大した音量でなくても部屋が振動(共振)してしまうので、いずれにしろ大きな音では聴けない環境なのです(汗)このへんをどう誤魔化すか？今後の課題です。メールの件はいつも言ってるじゃないですか？気にしない〜(^^)
(October 24, 2007 23:09:59)

renaissa:

ながのさん
鋭い！って実は？最初にスピーカースタンド自作を考えたんです。が、好みのスタイルで、かつ、しっかりした台を単品制作するとすごくお金がかかることがわかりまして、上記の重量ブロックで妥協したのです。または重量ブロックに防振材？を詰めて、とか方法もあるらしいのですが、うーんどうしようかな...状態です。できればスッキリスマートなスタンドを使いたいのですけどねー。ヤフーオークションをチェックしつつ、他の方法も考えてみます。
(October 24, 2007 23:10:28)

renaissa:

ひぃ〜さん
...なんだか最近気付いたんですが、自分、かなり天然入っているようでして...今頃気付いたか？なんて言われそうですけど(汗)。お酒、勿体ないことしちゃいましたね(^^; ←<(_ _)>　で！mono派stereo派のひぃ〜さん的見解！こりゃ楽しみです。今回はステレオソースをmono化したけど、mono録音をしかるべき装置で再生したのって聴いたことがありません。どんな風に聞こえるのか興味があります。...科学的定量的じゃない話のほうが好きです。

各機器間のケーブルは同長になっています(^^)ゞ SPケーブルのみ、左右同長ではあるのですが、長短1m違い/ブランド違いのケーブル2本で繋いでいます。次回は長さを揃える予定です。

> 長さは必ずしも短ければいいという分けでもありません。送り出しアンプの種類・駆動力／ケーブルの種類／スピーカーの種類。この組み合わせでいろいろ考えられます。

うわ、おもしろそう！
(October 24, 2007 23:10:59)
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