May 27, 2008

1号 キャブOH後初周遊【０８周遊】【０８サス】

ようやく1号で周遊。

フォークOHは片側だけで、もう片側はAAAさんにお借りしたSRVのフォーク。左右でアウターチューブの色が違うのはご愛敬。OHされたフォークのフォークオイルはAAAさん常用のモチュール。硬さは10番を油面規定値で入れてもらいました。

WPスプリングが入ったフォークとノーマルSRVフォークが付いたチグハグ仕様は、AAAさんから帰り道ではFの動きがとても神経質...微振動がひどいことになって乗りにくかった。そのまま周遊に向かうのは嫌なので、出発前にWPスプリングをルネッサノーマルスプリングに交換しました。


右フォークはSRV用

ところで、AAAさんに置いてきたNGフォークの内部では何が起こっていたのか？...本来インナーチューブ下側にぴったりツライチではまっているはずのスライドメタルが、開けてビックリ外れかかっていたのでした。

これはピストンのピストンリングが外れかかっているのと同じような事ですから、もの凄いフリクションを生んでいたはず。実際スライドメタルのテフロン面の下半分が盛大に摩耗...と言うか削れてました...。これでは左右フォークの動きが不揃いになって当然。レイダウンキットを外してもなお、ノーマル2号に比べ1号のFがバタバタしていたことも頷けます。

スライドメタルが外れかかった原因は、アウターチューブ内部が歪んでいたため...10年前、芦ノ湖スカイラインで側溝に落ちたときにアウターチューブをヒット＝衝撃でアウターチューブ内部が歪んだのでしょう。例えばほぼ正円のはずのシリンダーが楕円になり、そこを上下するのは正円のピストン...を想像するとわかりやすいかと思います。その状態で走行時いやおうなく上下ピストン運動にさらされて、堪えきれなくなったピストンリング(スライドメタル)が酷い目に遭っていた、と言うことでしょうか...。


外側内側ともに傷だらけ＆大きく開いてしまったスライドメタル

そうとは知らずにその後10年に渡り動きのおかしなフォークを使い続け、あげくにここ数年はそのトラブルフォークであれこれ実験？してきたのは、いやはや全くの無駄だった、と。ホント笑っちゃいます。あははは。←乾いた力無い笑い　...事故に繋がらなかったのは幸いでした。

さてさて、片側のみOHされたF周りではあるものの、とにかく普通に動く状態になったので、楽しみに周遊に向かいました。すると、うんうん、普通に走ります(笑) 2号との違和感も多くはありません。RサスがWPなので、それが原因による違いを感じる程度。走りやすくなった分、実際コーナーリングスピードも上がったりもして。これはFサスがちゃんと？動いているから、Fからの情報量が増え＆正確になったりしたのが安心感となり、コーナー進入時の一種の怖さが薄らいだからだと思います。早い話が「突っ込める」と言うことでしょうか。

1号のFサスが普通に動くようになり、1号2号のハンドリングが似てきたことにより、今日周遊を走ってハッキリしたことがありました。高負荷なコーナーリングではWPのRサスの安定感がずいぶん良かったということ。クイックな切り返しではノーマルに分があるものの、ちょっと飛ばしたときの中高速コーナーでの挙動はWPサスの安定感が断然上とわかりました。

それと、苦手のシマシマ減速帯は、2号には及ばないものの以前よりはずいぶん良くなってこれも嬉しかった。ただ、Fの奥の感じ？がWPスプリングのほうが気持ちいいかな？ってもありまして、これは左右OHを終えて戻ってきてからのお楽しみにしておきましょう。

で、リセッティングされたキャブのほうは、と言いますと、先日実家から帰る時のような感激感はかなり薄まっておりました。上は以前より「少し」回るようになったけど、逆に中速域は少し痩せた？って印象。周遊を一往復走った感じでも以前よりは少しイイかな？って程度で、少々期待はずれでした。それでも下りとなる帰路の檜原街道ではそれなりにトルクフルに感じられて、かなり楽しかったのも事実です。もう少し走りこんで様子をみたいです。

走行：33,821km (+52,000km)

Posted by renaissa at 14:58:53 | from category: 奥多摩周遊道路 | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
Comments

司:

右側のフォークがくの字に曲がって見えたのは、外れかけたスライドメタルがインナーチューブを真っ直ぐ保持していなかった為だったんですね(^^;

風の噂と超能力で聞いたところ、アウターチューブの当該箇所にパテが盛ってあって、その上に塗装がされていたとの事。
どの段階での補修か分りませんが、取り合えずで補修してそのまま忘れていたのかワザとだったのか...
今までのオーバーホールで発覚しなかったのが残念です。
インナーチューブよりも頑丈なイメージのアウターチューブですが、意外に衝撃に弱かったりします(^^;

何はともあれ、完調復帰楽しみですね(^^)
さらに手が付けられなくなったひろしまさんの走りに期待(オィ
(May 28, 2008 00:43:49)

renaissa:

司さん
パテ盛りは上記の側溝に落ちてヒットしたときに野田ヤマハで修正したもらったものです。
アウターが削れたので、パテ盛り＆塗装でサービス修理してくれました。
まさか内部で歪んでいたとは、この時誰も気付かなかったのが、今まで...
ってことですね。

ちなみにインナーチューブは0.02mm？だったかな？曲がってましたが、
メーカー限度値よりはるかに少なかったので再使用OKでした。

今回問題を発見してくれたAAAのメカさんには感謝感謝です。
作業を間近で見学するのもOKでありがたかった。

調子に乗って転けないように気を付けます(^^;;;
(May 28, 2008 05:33:24)

naga:

あらら〜そんなことになっていたのですね。
そんなフロントであのペースで走り回るひろしまさんって、いったい。。。
これでキャブとフロントがまともになったら　さらに手がつけられなくなりますね(笑
結局、10年も大リーグボール養成ギブスを装着状態だったということでしょうから。。。
(May 28, 2008 12:27:53)

junji:

各界から寄せられる「その状態であの走りを？！」の声にニヤニヤしながら大いに同感しています(笑)
(May 28, 2008 23:38:34)

司:

最後にオーバーホールしてから最近の峠通いでのハードワークで、今まで普通にしか使われていなかったフルストローク付近が酷使されて一気に磨耗してしまったのでしょうか。
きっと、最後の整備の時までは正常だったのでしょうね(消耗させたのはもちろん...ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾟﾙﾌﾟﾙ (((;ﾟДﾟ))))ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

バイク屋さんの整備サイクルを凌駕するとは(レーサー並みの酷使かも)
(May 30, 2008 07:13:54)

renaissa:

nagaさん
今日、実家からの帰路、AAAに寄ってFフォークを左右揃え...
と思ったら片側がまたWPスプリング(^^;
でもせっかくなので大きなリュック背負って周遊を通過しました。
リュックは鉄下駄。←おい
シングルナッツまであと1週間ですね！　
(June 01, 2008 17:23:11)

renaissa:

junjiさん
各界...最初、角界？相撲部屋？とか一人でぼけてしまいました。
「その状態」...知らぬが仏、ですよ。うーん、でもぼくは仏じゃない(笑)
ほんとアホです...。
(June 01, 2008 17:27:39)

renaissa:

司さん
フォークオイル交換時＝スプリングが無い状態でのフルストローク時に
ヒットし内部が凹んだ部分にメタルが噛んでしまったと思われます。
走行時には使わない部分だったので不幸中の幸いだったのかな？
(June 01, 2008 17:36:59)

renaissa:

走行時には使わない、ってのは語弊がありますね。
あー日本語難しい！(笑)
(June 01, 2008 18:22:40)
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