June 29, 2007
1号 Fキャリパーメンテとブレーキフルード交換作業覚え書き【０７メンテ】
前回のFキャリパー・ピストン揉み出しメンテは去年10月、走行23,076km時。8ヶ月ぶり、6,000kmぶりとなる。そしてFブレーキフルード交換は、実に11ヶ月ぶり、10,000kmぶり...気が付けばずいぶん月日が経っていた...いかんいかん。前回はパッド交換のついで？にキャリパー掃除とピストン揉み出しをした。Fパッドはほとんど減らないからキャリパーピストンの露出量は2mm以下。汚れもあまり目立たなかった。しか〜し...パッドを外しブレーキレバーをストロークさせてみると、4つのピストンの2つがほとんど動かない...。6000kmの間に確実に動きが悪くなってきていたのだ。
キャリパー掃除＆ピストン揉み出し：
お湯を沸かし、70〜80℃ほどのお湯を張ったボールをキャリパーが浸かる高さにセット。お湯の中で使い古しの歯ブラシを使いキャリパーや露出しているキャリパーピストン側面をゴシゴシ洗うと、ブレーキダストなど汚れがキレイさっぱり落ちる。お湯なら中性洗剤はいらない。できればコンプレッサーでエアを吹いて余分なお湯を吹き飛ばせれば作業も早いが、そんな設備はない。幸いお湯は蒸発が早いから、綺麗なタオルで拭きながらキャリパー乾燥を待つ。
ブレーキフルードタンクの蓋を開け、濡れ雑巾で周囲をグルリ一巻きしておく。ブレーキレバーストロークやピストン押し戻しによる、タンクから万が一のブレーキフルード逆噴射を受け止める為だ。そうしてブレーキレバーをストロークさせて、4つのピストンの動き具合を確認する。良く動くピストンが2つ。ほとんど動かないピストンが2つ。
右上と左下ピストンが出てこない
まず動かないピストンのクリーニング開始。指先で動くほうのピストンを押さえておき、ブレーキレバーをストロークさせて動かないピストンを迫り出させる...しかしピクピク動いているものの出てこない。ここでピストンを動かすツールを使い、モミながらピストンを少し引きだし、シリコングリスと歯ブラシでピストン側面をクリーニング。死角部分があるので、ピストンツールでピストンを回転させて死角部分もクリーニング。余分な汚れたシリコンオイルをふき取り、一度ピストンを沈め、他ピストンを押さえておき再びレバーストロークで、固着ピストンを押し出す。ピストンを迫り出す量を少づつ増やしながら(ピストンがスポッと抜けてしまわないよう要注意)、固着していたピストンの動きがある程度スムーズになるまでこの作業を繰り返す。もう一つの固着ピストンにも同じ作業。
残った動くピストン2つもクリーニングし終えたところで4つのピストンを全て押し戻し、レバーストロークでそれぞれの動きを確認。ピストン4つの動きが概ね揃ってクリーニング作業完了。パッドピンもクリーニングしパッドを組み付け、キャリパーをアウターに組み付け、今回のキャリパー掃除が完了。
完全には揃わない...。
ブレーキフルード交換：
マスターのフルードタンクのキャップとダイヤフラムを外したままにしておく。キャリパーのブリードスクリューのゴムキャップを外し、11mmのメガネレンチ(ブレンボは何故か11mm。ノーマルは10mmだったかな？)をかませてからフルード吸い出しホースをブリードスクリューに差し込み＆容器を接続する。容器はあらかじめ手で押しつぶして負圧を掛けた状態？でセットする。これでフルードを吸い出してくれる。
交換作業開始。ブレーキレバーをストロークさせ握った状態でブリードスクリューにかけたメガネレンチを緩めるとブリードスクリューから吸い出しホース内に勢いよく赤茶色の古いフルードが出、ブレーキレバーがすっと脱力しグリップに付く。レバーはそのまま、ここで11mmレンチを締め付ける。再びレバーに抵抗が出るまでストロークを繰り返し、抵抗が出たらレバーを握ったままレンチでブリードスクリューを緩めると古いフルードが出て...。マスターのフルードタンク内のフルード量に注意しながら、この作業を繰り返す。タンク内のフルードが減ってきたら新しいフルードをタンクに継ぎ足し、また上記の作業を繰り返しす。タンク内のフルードを吸いきってしまうとエアを噛んでしまう＝エア抜き作業の手間が増えて大変！なのでフルード量のチェックは確実に。
以上の作業を繰り返し、ブリードスクリューから出るフルードの色が新しいフルードの色になったらフルード交換完了。ブリードスクリューからホースとレンチを外す。ここでフルードが多少漏れるので、濡れ雑巾で補助しておき、外し後、周囲をキレイに拭き取り付着フルードが残らないようにする。ブリードスクリューの中にも若干フルードが残っているからティッシュでこよりを作り、吸い取ってからゴムキャップをする。
マスターのフルードタンク内のフルード量を適正にして、ダイヤフラムをはめ、キャップをする。最後にブレーキレバーに抵抗が出るまでストロークさせて、フルード交換作業終了。
新旧フルード比較。右の褐色は元々左の色だった...。
久しぶりの作業なので、のんびり行って2時間ほどか。固着したピストンの揉み出しに多くの時間がかかった。こんな時ノーマルの片押し2potキャリパーは作業が楽でいい。あいにく今日は試走時間がないので、フィーリングチェックは後日。
走行：28,090km
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